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平成27年度一級建築士試験の結果の総評

試験結果

受験者数(受験率) 合格者数 合格率
学科 25,452人(84.7%) 11,306人 43.6%
実地 16,365人(89.1%) 6,180人 37.8%

合格基準

得点が56%以上
なお、合格基準は得点が60%以上を想定していましたが平均点が想定より低かったこと等を踏まえ、上記合格基準点としています。

近年の合格率

受験者数 合格者数 合格率
H25 学科 20,576人 9,677人 47.0%
実地 16,686人 6,912人 41.4%
H26 学科 20,580人 8,562人 41.6%
実地 14,210人 5,710人 40.2%
H27 学科 25,452人 11,306人 43.6%
実地 16,365人 6,180人 37.8%

平成27年度試験結果の総評

受験者数は、学科では前年のおよそ24%、実地で15%程度増加している。受験率も近年は学科・実地ともに比較的高く、この試験への高い関心がうかがわれる。合格率では、学科試験では前年をわずかに上回っているが、実地試験では下回る結果となった。

実地試験の出題傾向と対策

学科試験では出題形式や出題数は例年通りで、総じて難易度が高い印象があるものの、基本を問われる内容のものも多く、冷静に対応すれば合格ラインはクリアできたものと思われる。対策としては、基本をしっかり身につけるとともに、学んだ知識を試験に活かせるよう、過去に出題された内容の設問を選んで解答するなど、応用力を養うことが有用である。
実地試験では前年に続き合格基準が60%以上から引き下げられているが、合格率は前年より更に下回り、難化傾向がみられる。出題内容は引き続き安定しており比較的予想しやすい設問であったが、施工経験記述などで解答内容の良否を重視する傾向がうかがわれる。受験者自身の経験を十分消化して、客観的かつ簡潔な記述を心掛けることが合格を確実にする対策となろう。

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