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令和8年度一級建築士一次検定試験の総評

合格発表分析

令和8年8月25日(火)に、1級建築施工管理技術検定第一次検定の合格発表がありました。
合格率は46.7%(昨年対比▲1.8%)で、合格基準点は合計60点 かつ 応用能力問題6点 と発表されました。総受験者数は受験資格が改訂された令和6年度の2倍となり、この資格のニーズが高まっていることが判ります。又、令和11年度からは、二次検定受験に必要な実務経験年数が、一次検定合格後の年数に限られてしまうこととなるため、早めの資格取得を目指される方が増加したことも、受験者数増加の原因になっていると考えられます。
以下、今回の試験の総評を記します。

出題数等

令和8年7月19日(日)に、1級建築施工管理技術検定の第一次検定が実施されました。

・総出題数は72問、総解答数は60問で、昨年と同様でした。
・各分野ごとの出題数については、躯体工事回答数と仕上げ工事回答数が入れ替わりましたが、選択解答総数は昨年と同様でした。

午前の部

出題範囲は広範囲に及び、必須問題の中に環境工学の計算問題1問と、構造力学の計算問題(3ヒンジラーメン)1問が含まれており、環境工学と構造力学等の学習が不可欠であることが、昨年に引き続き、明確となりました。午前の部に関しては、従来よりも「やや難しい」出題であったといえましょう。又、躯体工事と仕上げ工事の解答数のバランスが昨年とは異なり、仕上げ工事が躯体工事より、解答数が1問増えました。その影響とは断言できませんが、仕上げ工事の問題が難しくなっていたようです。
午前の部の出題のうち、難易度の高かったものを挙げてみます。

・№1  : 伝熱に関する用語の正確な理解が求められました。特に、似たような用語が羅列されると混乱するようなものは、意味を比較して覚えると良いでしょう。

・№6 : 鋼材に関する細かな知識が問われました。肢3と肢4のどちらかが不適当というところまではたどり着けたのではないかと思いますが、難問でした。

・№13 : 屋根材についての難問で、類似問題が約15年ほど前に出題されていました。選択問題でしたので、回答を避けた方が多かったのではないかと思われます。

・№16 : 植栽に関する詳細な知識が必要な問題でした。過去問題+αの知識が必要な難問でした。

・№37 : 施工ボードについての正確な知識が問われました。「テーパーエッジ」と「ベベルエッジ」の違いについての難問でした。

環境工学分野については、主だった基本公式の理解が不可欠となります。それらの公式を用いて演習問題でトレーニングすることが必要です。躯体分野・仕上分野については、各工種における基本的な作業手順のみならず、一歩突っ込んだ施工方法等の知識を肉付けする必要があります。すべての工種についてではなく、ご自身が組し易い工種について実施すれば宜しいのでは無いかと思います。

午後の部

「応用能力問題」については、全10問の内、60%である6問の正答をしていないと足切り不合格となります。難問が少数であったため、基本事項を習得していれば、足切りは免れたのではないかと思います。
又、「法規」の問題も標準的な問題が多く、解答し易かったのではないかと思われます。 午後の部の出題のうち、難易度の高かったものを挙げてみます。

・№46 : 解体工事についての細かい知識を把握していることが、特に必要となる問題でした。

・№48 : 足場についての細かな数値についての問題で、迷われた方も多かったのではないかと思われます。が、消去法により、何とか正答にたどり着けられたのではないでしょうか。

・№60 : 労働安全衛生法についての難問でしたが、他の基本的な問題で得点すれば、本問での失点は許容されたのではないかと思われます。

来年度に向けて

昨年度と同様に「過去問を中心に、繰り返し問われている知識、基本的な知識を網羅したうえで、応用知識として、各種工事を進める為に必要となる基準値や数量等を把握する必要がある」ことが明確となったように思います。優しい問題と難問との難易度の差が大きいため、難問が目立ちましたが、平均すると難易度は標準レベルかと思われます。取りこぼしてはならない基本的な知識を確実に習得していれば、その知識を応用して正答肢を選択することもでき、改めて基礎知識の重要さが明らかになったといえましょう。平易な問題での取りこぼしが無い様に、知識を整理することが重要となります。

1級建築施工管理技士講座

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