新傾向問題>合格トピックス>一次検定(6月期)試験の総評(2級)

2026年度二級建築士一次検定(前期)試験の総評

出題数等

令和8年6月14日(日)に、前期第一次検定が実施されました。設問数、解答数、必須問題数、選択問題数は昨年度の前期・後期一次検定と同じでした。改めて、心がけるべき点を記してみます。

・「建築学」に関する出題において、令和6昨年度より「4問の必須回答 + 10問中5問選択解答」となりました。4問の必須問題は建築学分野(環境工学・一般構造・構造力学・建築材料)から1問づつ出題されており、「不得意分野の回答を避ける」ことが、実質出来なくなっています。今後は、建築学全分野を万遍なく学習しておくことが必要となります。

・「能力問題」は「五肢択一」が5問出題されました。各選択肢の内容がやや専門的な内容となっており、実際にその工種に携わっていないと正誤判断ができない肢が見受けられました。過去の出題傾向を確認し、「能力問題」として出題が予想されるテーマについては、深く掘り下げた学習が必要かと思われます。

難易度の高い問題

・№4、№13、№14 : いずれも建築材料についての詳細な知識を問う問題でした。やや専門的な知識が必要であり、今後の本検定の難化を示唆しているように思われます。

・№9 : 基礎杭についての難問でした。近年、「基礎」についての問題の難化傾向が覗われます。基礎杭のみならず、直接基礎、地業工事、土工事にわたり、やや掘り下げた学習が必要となりましょう。。

・№16 : 初出題の難問でした。令和4年の1級建築士学科試験「環境・設備」において、同様の問題が出題されました。この問題も、今後の本検定の難化を示唆しているように思われます。

・№35 : 品質管理用語についての正確な知識を試される問題でした。1級建築施工管理技士一次検定において出題歴があります。今後も用語の定義を正確に理解することは必須となりましょう。

・№42 : 「五肢択一の能力問題」の内、本問題においては戸惑われた方が多かったのではないかと思います。品質マネジメントシステムに関する国際規格群はISO9000シリーズですが、「9000」という数字を意識して学習していないと正誤判断が難しかったかと思われます。(ISO14000シリーズは、環境マネジメントシステムに関する国際規格群です。)やや難しい一般教養的な問題でした。

・№44 : 法令で定められている数値そのものを記憶していないと正誤判断ができない問題でした。建築基準法で定められている数値のうち、どこに的を絞って学習するか、対策が必要になると思われます。

総評

初出題の問題、専門的な知識を問う難問が散見されましたが、仮にそれらの問題を選択しなければ、残りの問題は過去問の知識で対応が可能で、合格基準点はクリアーできる水準であったと思われます。よって、一見難易度は高く見えますが、総合的には「標準的」であったといえましょう。一方、今後は従来よりも難化が進むという兆しも覗われました。深く掘り下げた学習、詳細な知識の習得を、ご自身が取り組み易い分野から進めるのが得策かと考えます。

2級建築施工管理技士講座

Copyright(C) 2005 一般社団法人全日本建築士会. All rights reserved.