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2023年度二級建築士一次検定(後期)試験の総評

出題数等と難易度

令和5年11月12日(日)に、後期 第一次検定試験が実施されました。

・設問数と選択数の比率は、昨年後期及び今年前期の一次検定と同様でした。
・「四肢二択」の出題につきましては、各問につき二つの選択肢が正しい場合のみが得点となることと、「躯体・仕上げ」からの出題であったこと、ともに昨年後期及び今年前期の一次検定と同様でした。

・1級建築施工管理技士一次検定のレベルに近い問題、初出題の選択肢が混在し、正答を選択するのに戸惑う問題も散見されました。が、基本的な知識を確実に理解・記憶していれば、消去法にて正答にたどり着ける問題もありました。あやふやな知識で留めることなく、確実に理解して記憶に定着させることが求められました。
今後も同じ傾向が続くと思われます。

難易度の高い設問

・№8:構造力学の学習の際に必要となる公式を正しく理解していないと戸惑う問題でした。公式を単に丸暗記のみしていると、失点してしまう問題です。

・№13,14,15,16,22,26:いずれも、やや専門的な知識が必要でした。特に№15・16は供に解答必須であったため、受験生の差がついてしまう問題であったといえます。ただ、№15については、冷静に選択肢を読めば正答にたどり着くことは可能であったと思います。

・№40,42:四肢択二形式全四問の内、これら二問はやや難しい問題でした。不適当なものを一つまでは選べたものの、二つ目を選ぶためには、細かな知識が必要でした。

・№45:令和5年1月1日施行の「建設業法の改正」による正しい知識をが無いと答えられない問題でした。

・№47,48,50:いづれも、日頃は何となく理解していると思われがちな分野ですが、改めて問われると迷ってしまう部分からの出題でした。記憶の定着しずらい部分ではありますが、これらの様な問題に正答できるか否かが、合否の分かれ目になるかと思われます。

総評

全体的な難易度は「やや難」であったと思われます。通り一遍な学習のみだと足元をすくわれてしまうことが予想されます。が、問題を選択できる分野において、取りこぼしてはならない問題を確実に得点していけば、合格基準を満たすことが可能かと思われます。その為にはやはり、過去問の正確な理解が最重要となります。

2級建築施工管理技士講座

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