新傾向問題>合格トピックス>一次検定(6月期)試験の総評(2級)

2023年度二級建築士一次検定(前期)試験の総評

出題数等と難易度

令和5年6月11日(日)に、前期 第一次検定試験が実施され、7月14日(金)に合格発表がありました。難易度が上がり、合格基準が例年の「24問以上正解」から「22問以上正解」に補正されました。又、合格率も昨年より13%下がりました。

・設問数と選択数の比率は、昨年後期の一次検定と同様でした。
・「四肢二択」の出題 につきましては、 各問につき二つの選択肢が正しい場合のみが得点となることと、「躯体・仕上げ」からの出題であったこと、ともに昨年後期の一次検定と同様でした。
・1級建築施工管理技士一次検定のレベルに近い問題、初出題の問題等が混在し、「記憶」だけでは太刀打ちできず、「理解」が求められる傾向が垣間見られます。

難易度の高い問題

・№7 : 「基礎杭」に関する詳細な知識が求められました。
・№8 : 「地震層せん断力」に関する詳細かつ正確な知識が必要でした。
・№10 : 「モーメント荷重」に関するやや難しい問題でした。
・№25 : 「金属表面仕上げ」に関する専門的な知識が求められ、難しい問題でした。
・№35 : 「各種工事の・検査」に関する専門的な知識が求められ、難しい問題でした。上記のような難問を選択せずとも、比較的基本的な問題で得点するために、基礎知識の習得が不可欠です。

総評

「四肢二択」問題は、基本的な知識が有れば、不適当な肢を2つ絞り込むことは容易であったかと思われます。全体的な難易度が上がりましたが、問題を選択できる分野においては、難問を避け、取りこぼしてはならない問題を確実に得点していけば、合格基準を満たすことが可能かと思われます。

2級建築施工管理技士講座

Copyright(C) 2005 一般社団法人全日本建築士会. All rights reserved.