30 屋根工事
【No.1】屋根の心木なし瓦棒葺における壁との取合いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上がりを45mmとした。
- 屋根の流れ方向に平行な壁との取合いに設ける幅広の雨押えには、流れ方向と直角方向にも水勾配を付けた。
- 壁の出隅部分と取合う溝板の立上り部には切欠きができるので、その切欠き部の裏面に当て板をはんだ付けした。
- 水上部分と壁との取合い部には雨押えを設け、溝板には水返しを設けた。
【解説】
1.水上部分と壁との取合い部は溝板とキャップは棟同様に立ち上げ、水返しを付ける。雨押えの一端は棟覆いに準じ、他端は壁際で120mm程度立ち上げて、むだ折りを付ける。(木造建築工事標準仕様書)
正解 1
【No.2】屋根及びとい工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 長尺金属板葺のこはぜ掛けの折返しの幅は、15mm程度とした。
- 重ね形の折板は、各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は、900mm程度とした。
- ルーフドレンの取付けは、コンクリートに打込みとし、水はけよく、床面より下げた位置とした。
- といの横走り管が長い場合や曲がりが多い場合等の管が詰まりやすい箇所には、掃除口を設けた。
【解説】
2.重ね形の折板は、各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は600mm程度とする。(公共建築工事標準仕様書)
正解 2
屋根には様々な種類があり工法も多様ですが、建築施工管理技士の試験での過去の出題ではある程度限られています。粘土瓦葺き、スレート板瓦葺き、銅板平葺、雨樋などに関するものも見られますが、多くは折板葺き屋根や瓦棒葺きなど金属製の屋根工事からの出で、設問の内容は下地との接合方法、端部や剥ぎ合せ部の納まりなどです。過去の出題事項はひととおり押さえておきましょう。
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