50余年の地道な技能者成育事業に裏付けられた実績をもとに、一般社団法人全日本建築士会が総監修した、建築関連資格の特別養成講座

合格トピックス講座>合格トピックス講座

合格トピックス講座

27 防水工事①

【No.1】防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. シート防水工事において、防水層の下地の入隅については直角とし、出隅については45度の面取りとした。
  2. アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを刷毛でむらなく均一となるように塗布した後、15分程度の時間をおいて、直ちに一層目のアスファルトルーフィングを張り付けた。
  3. 鉄筋コンクリート造の陸屋根に設ける横型ルーフドレンの取付けについては、ドレンのつばの天端レベルを周辺コンクリート天端から40mm程度下げ、ドレンが水平になるように固定して、コンクリートに打ち込んだ。
  4. シーリング工事において、目地周辺の汚れを防止し目地の線を通りよく仕上げるために張り付けたマスキングテープを、シーリング材のへら押え終了後、直ちに取り除いた。

【解説】

2.JASS8.1.6.b.(1)より アスファルトプライマーは、常温において8時間以内で指触乾燥するような、あまり速乾性でないものを用いる。通常アスファルトルーフィングの張付けは、プライマー塗りの翌日乾燥を待ってから行う。

正解 2

【No.2】防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. アスファルト防水工事において、防水下地の入隅及び出隅については、通りよく45度の面取りとした。
  2. 改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。
  3. 塗膜防水工事において、防水材塗継ぎの重ね幅を50mmとし、補強布の重ね幅を100mmとした。
  4. アスファルト防水工事において、平場部の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮目地の割付けについては、パラペット等の立上り部の仕上り面から600mm程度とし、中間部は縦横の間隔を3,000mm程度とした。

【解説】

3.JASS8.1.9より 塗膜防水工事において、防水材塗継の重ね幅は100mm程度とし、補強布の重ね幅は、50mm程度とする。

正解 3

防水工法には、屋上やバルコニーなどの面状の部分に防水層を施すメンブレン防水や、サッシと躯体や目地など部材の取り合い部分でのシーリングなどがありますが、施工後に防水上の弱点が生じないよう留意しなければなりません。
防水の下地となる部分の処理や部位に応じた補強、あるいは施工環境などが重要ですが、防水工法は様々であり、工法の特徴と施工法の違いをつかむことによって、各工法に応じた留意点を正しく理解しましょう。

▲TOPへ戻る

Copyright(C) 2005 一般社団法人全日本建築士会. All rights reserved.