26 木工事
【No.1】木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、相互間の隙間がないように釘留めとした。
- 木造軸組工法の住宅における床組において、フローリング張りの下張り用床板を受ける根太の間隔を、303mmとした。
- 鉄筋コンクリート造の建築物における内部工事の間仕切壁の軸組において、厚さ12.5mmのせっこうボードを使用したので、胴縁の間隔を303mmとした。
- 土台を基礎に緊結するため、径12mmのアンカーボルトを、250mm埋め込むこととした。
【解説】
1.公共建築協会「木造建築工事標準仕様書」5.4.2より 胴差部において、上下の構造用面材相互間に、原則として6mm以上のあきを設ける。
正解 1
【No.2】木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 工事現場における木材の含水率の測定を、電気抵抗式水分計がなかったため、高周波水分計を用いて実施した。
- 造作材に使用するJIS規格品の「Nくぎ」の代用品として、「FNくぎ」を使用した。
- 造作材にラワン材を使用するに当たり、ヒラタキクイムシの食害の対策として、JASによる保存処理K1の防虫処理を行ったものを使用した。
- 鉄筋コンクリート造の建築物の内装工事において、建具枠や間仕切り壁下地を留め付けるための「木れんが」については、樹種をひのきとし、コンクリート面に「あと施工アンカー」により取り付けた。
【解説】
2.釘の品質はJISA5508(くぎ)に規定する「くぎの種類」に適合する性質を有する「Nくぎ」を使用する。こん包用として使われる「FNくぎ」は、JIS規格外なので使用してはならない。
3.「保存処理K1」は、屋内の乾燥した条件で腐朽・蟻害のおそれのない場所で、乾燥害虫に対して防虫性能のみを必要とするものに使用される。
正解 2
木工事は躯体工事から仕上工事まで広い範囲に及びますが、建築施工管理技士の試験での出題はある程度限られているようです。まず基本知識を学び、過去の出題を押さえることで得点を固めましょう。今回の例題は、やや知識の枠を広げた内容ですが、基本に係るものもあり、新傾向対策の参考になるかと思います。
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