新傾向問題>合格トピックス>学科試験の総評(1級)
出題形式は近年とほぼ同じで合計82問出題のうち60問解答でしたが、全問解答問題のうち5問が午後に移り、午前・午後の試験時間も少し変わりましたが、所要時間などにあまり影響はなかったでしょう。
合格ラインについての難易度は、必ずしも高くなかったと言えましょうが、新しい内容の枝問や数値を伴う設問も多く、難しいとの印象を持たれた方もおられたかもしれません。しかし総じて基本を問う事項も多く、適切に準備された方については、冷静に対応すれば合格ラインは確保できたものと思われます。
うろ覚えでない正確な知識を踏まえて、各枝問から基本事項の正解枝を見つけ出す力が養われていれば、合格のために必ずしも無暗に広い詳細の知識を必要とするものではなく、基本事項を丁寧に習得する学習法と、目新しい記述に惑わされずに、身に付けた力を解答に生かし切る実践力を問う出題であり、学習法の是非が合否を分けたものと思われます。
一部に詳細な内容も含まれますが基本的なものも少なくありません。構造計算など過去出題の延長上にある類題をしっかり押さえることが、これまで同様に基本です。
基本的な内容の選択枝が多く、得点は確保できたと思われます。
詳細の数値や一部専門的な内容が少なくないのが印象的ですが、習得した基礎知識の中から基本事項に関するものを読みとり、回答する設問を適切に選ぶことができれば対応できたでしょう。
基本事項を正しく理解していれば、比較的やさしかったものと思われます。
細かな数値が示される設問や、品質管理に関するやや専門的な用語についての設問もありましたが、基本的な知識で正解が導ける問題も多く出題されています。管理の基本的な考え方を習得すること、受験対策上重要な数値については正確に記憶することが、確実な得点につながったのではないでしょうか。
全般的に難しいものではなかったと思われますが、法改正に係る設問がありました。No.73では正解肢の枝問の記述となっていますが、No.76では正解枝以外に出題されています。建築士の試験では改正部分は多く出題されますが、建築施工管理技士の試験でも留意する必要がありましょう。
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