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17 鉄筋工事②

【No.1】鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 鉄筋の重ね継手において、鉄筋径が異なる異形鉄筋の継手の長さは、細いほうの鉄筋の径を基準とした。
  2. ガス圧接継手において、SD345のD22とD29との圧接は、自動ガス圧接とした。
  3. 粗骨材の最大寸法が20mmのコンクリートを用いる柱において、主筋がD25の鉄筋相互のあきは、40mmとした。
  4. 柱におけるコンクリートのかぶり厚さは、せん断補強筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短距離とした。

【解説】

2.JASS5.10.11.その他の留意事項より 自動ガス圧接では鉄筋径の異なる継手には適用しないとのことで、D22とD29の圧接は出来ない。

正解 2

【No.2】鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 圧接継手において考慮する鉄筋の長さ方向の縮み量は、鉄筋径の1~1.5倍である。
  2. 同一径の鉄筋をガス圧接する場合の鉄筋中心軸の偏心量は、その径の1/5以下とする。
  3. SD 490の圧接は、第4種の技量資格者が行うことで施工前試験を省略することができる。
  4. 圧接端面の加工を圧接作業の当日より前に行う場合には、端面保護剤を使用する。

【解説】

3.鉄筋SD490を圧接する場合は、A級継手圧接施工会社は、各工事ごとにA級継手の施工に従事するすべての技量資格者の施工能力が適当であるかについて施工前試験により確認しなければならない。

正解 3

 No.1は基本事項を問う問題です。比較的覚え易い内容ですので、しっかりと理解して得点を固めましょう。なお、正解枝の圧接出来ない径の差は、JASSでは7mm以上、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)では5mm以上になっています。
 他にも「ガス圧接」の出題は多く、No.2はいずれも「ガス圧接」設問です。構造上重要な部分であり、「技能資格」、「施工環境」、「施工方法」のほか「検査」などについて問われます。一部数値を含むものもありますが、出題される事項は限定されています。ただし「鉄筋中心軸の偏心量」と「圧接面のずれ」などのように混同しやすいものもありますので、図で理解されるとよいでしょう。「検査」に関連して「不良箇所の是正方法」についても学んでおきましょう。

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