16 鉄筋工事①
【No.1】鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- SD345のD29の鉄筋に180度フックを設けるための折曲げ加工を行う場合、その余長は4d以上とする。
- スラブ筋の結束は、鉄筋の交点の半数以上とする。
- ガス圧接継手において、圧接面のずれが鉄筋径の4分の1を超えた場合、その圧接部については、再加熱して修正する。
- 構造体の計画供用期間の級が「標準」の建築物において、地中ばりのあばら筋の加工については、特記がなかったので、幅、高さの加工寸法の許容差をそれぞれ±5mmとした。
【解説】
3.圧接面のずれが鉄筋径の4分の1を超えた場合、圧接部を切り取った上、再圧接する。
正解 3
【No.2】鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 機械式継手を用いる大梁主筋の配筋において、隣り合う鉄筋の継手位置をずらして配置するに当たり、カップラーの中心間で400mm以上、かつ、カップラー端部の間のあきが40mm以上となるように組み立てた。
- 径が同じ異形鉄筋の相互のあきについては、「呼び名の数値の1.5倍」、「粗骨材の最大寸法の1.25倍」、「25mm」のうち、最も大きい数値以上とした。
- 片持ち庇のスラブ筋に用いるスペーサーについて、材質を施工に伴う荷重に対して耐えられる鋼製とし、型枠に接する部分には、プラスチックコーティングの防錆処理を行ったものを使用した。
- 壁内に設置するCD管(合成樹脂製可とう電線管)については、コンクリート打設時にCD管が移動しないように、壁縦筋に隙間なく沿わせて1m以内の間隔で堅固に結束した。
【解説】
4.電気設備工事監理指針より 壁内に設けるCD管は平行する鉄筋と30mm以上の間隔をとって敷設し、バインド線、又は専用支持具を用いて1m以内の間隔で鉄筋に結束し、コンクリート打設時に移動しないようにする。
正解 4
鉄筋工事については、構造上の観点や材料の特性から、施工において様々な留意事項が求められます。非常に多岐にわたりますが、「種類」、「加工」、「組立」などの重要事項について、要点を整理しておきましょう。「組立」に関しては、「定着・継手」、「かぶり厚」など、詳細の数値をともなう設問がありますが、過去問の典型的な出題から暗記を心掛け、鉄筋の種類や用いる箇所などについて、自分で作表するなどして整理し、対比的に覚えていくとよいでしょう。
「継手」については、現在「圧接」が重要な技術となっていますが、施工上の留意事項や検査方法と手直しの方法など正しく理解しておきましょう。
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