13 土工事・山留工事①
【No.1】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 粘性土地盤の床付け面を乱してしまったので、礫・砂質土に置換して締め固めた。
- 構台杭を引き抜くことが困難であったので、地下水の止水対策を十分に施し、その杭を耐圧版内で切断し、以深を土中に残した。
- 排水工法を用いる掘削において、地下水位が計画のとおりに低下していることを、ディープウェルのケーシング内の水位により管理した。
- 地盤沈下を防止するため、地下水処理の工法として、リチャージ工法を採用した。
【解説】
3.JASS3より 地下水位の測定は、一般に観測井戸により管理しなければならない。
正解 3
【No.2】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 親杭横矢板壁の施工において、矢板を設置し、その裏側に裏込め材を十分に充填した後、親杭と矢板との間にくさびを打ち込んで裏込め材を締め付けて安定を図った。
- 砂質地盤の法付きオープンカット工法において、安全確保のため、地下水位を根切り底面以下に下げるとともに、法面勾配の角度は地盤の内部摩擦角より大きくした。
- ソイルセメント壁の施工において、掘削対象土がロームであったため、攪拌不良に注意し、入念に原位置土とセメント系懸濁液との混合攪拌を行った。
- ディープウェル工法を採用するに当たり、周辺の井戸枯れや粘性土地盤の圧密沈下等、地下水位の低下に伴う周辺への影響を検討した。
【解説】
2.建築工事監理指針3.2.1.(C).1より 法付けオープンカット工法により掘削を実施する場合、法面の勾配は、土の安息角や粘着力により決まる。
正解 2
「山留工事」については、大規模な施工の経験が少ない方もおられ、専門的な内容の設問はてごわいかもしれません。工法には様々なものがありそれぞれに固有の技術、知識を必要としますが、出題されるものはある程度限定されます。過去に出題されたものを中心に、基本的な事項を押さえておけばよいでしょう。用語をはじめとして内容が多様であるため、丸暗記をするのではなく、各工法の用途や特徴をつかむことによって、興味をもって学べば、比較的容易に記憶することができるでしょう。
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