8 工程管理②
【No.1】鉄筋コンクリート造事務所ビルの基準階の型枠工事の工程を検討する場合、次の条件における型枠工の1日当たりの必要人数として、正しいものはどれか。
基準階床面積・・・・・・・・・・・・・・・・・・600 ㎡ |
単位床面積当たりの型枠数量・・・・・・・・・・・4 ㎡/㎡ |
型枠面積当たりの歩掛り・・・・・・・・・・・・・0.1人/㎡ |
実働日数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15日 |
- 14人
- 16人
- 18人
- 20人
【解説】
2.総型枠数量 600 ㎡ × 4 ㎡/㎡ ≒ 2,400 ㎡
型枠あたりの歩掛り 2,400 ㎡ × 0.1人/㎡ ≒ 240人
実働日数で割ると 240人/15 日 = 16人/日 となる。
正解 2
【No.2】工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- バーチャートエ程表は,各作業の関連が示されないので,クリティカルパスが明確になりにくい。
- 山積工程表は、同種の作業を複数の工区や階で繰り返し実施する場合、作業の所要期間を一定にし、各作業が工区を順々に移動しながら作業を行う手順を示した工程表である。
- 出来高工程表は、工事の進ちょくに従って発生する出来高の累積値を縦軸に取り横軸には時間軸を取って、出来高の進ちょくを数量的にかつ視覚的に示した工程表である。
- ネットワークエ程表は、作業の順序関係や開始・終了時刻を明確にしたもので、きめこまかな施工計測が得られ、工程の変化に対応しやすい。
【解説】
2.山積工程表は,各作業に必要となる作業数を合計し,柱状に図示して数量の変化を表す工程表である,したがって。最も不適当である。
正解 2
工程管理では様々な問題が出題されますが、No.1は『歩掛り(ぶがかり)』に関する例題です。歩掛 (ぶがかり) とは、ある作業を行う場合の単位数量または、ある一定の工事に要する作業手間ならびに作業日数あるいは必要な材料の数量を数値化したもののことで、工程の計画や工事費用の算出根拠となるものです。各工種と工事の内容により多様ですが、本問のような一般的な鉄筋コンクリート造の建物などについては、標準的な数値と算出法を押さえておかれるとよいでしょう。
No.2は各種工程表に関する問題です。「バーチャート工程表」と「ネットワーク工程表」など、それぞれの工程表の特徴や利点を比較対照して理解しておきましょう。
|