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平成28年度二級建築士学科試験の総評

総評

平成28年度の試験の出題形式や出題数は、昨年と同じでした。難しいと思われる問題もありましたが、全体の難易度は昨年と同程度とみられます。
新傾向の問題にあまりとらわれることなく、過去の出題の類題で点を固めることが、合格へ着実な対策といえましょう。

午前の部:学科試験

出題数、選択数は、例年通りでした。
受験種別毎に、全体で65問出題されています。共通問題では全問回答が13問、選択問題では14問中9問の選択と8問中6問の選択で合わせて計40問の回答となっています。
全般に過去の出題の延長上にある問題でしたが、木造建築の解体工事に関するNo.50では、かなり実践的な詳細について問うもので、やや戸惑いもあったと思いますが、落ち着いて対処されれば必ずしも難しいものではなかったと考えられます。
新傾向の問題については、気にし過ぎることなく、過去の出題の類題で養った自己の力を十分出し切ることが有効です。

午後の部:実地試験

こちらも出題数、選択数は、例年に従ったものでした。
問題1の経験記述問題については、過去の出題から容易に予想されるもので、適切に準備された方には難しいものではなかったといえます。記述問題では、設問の意図に沿った解答をいかにわかりやすく簡潔に書き下ろせるかが大切であり、添削課題演習などを活用して、独りよがりを補う客観的な視点による記述の訓練が有効です。
他の問題も例年のパターンに沿ったもので、問題2は14の用語のうち5つを説明するものでした。広い範囲からの出題に対応するのは難しく思われますが、事前にひと通りの準備を行い、選択数を生かせれば十分点を確保できたと考えられます。
問題3は例年通りネットワーク工程表からの出題で、毎年設問に若干のバリエーションが見られますが、基本をしっかり身に着けていれば十分対応可能です。むしろ計算問題に対する『喰わず嫌い』をせず、得点源にしたい問題といえます。
問題4の施工法と問題5の法規の正誤訂正問題も例年並みの難易度と思われます。出題範囲が幅広く対策が取りにくいですが、「経験記述問題」以外の、これら他の問題についてもバランスよく準備すること、万一、点が取れなかった場合でも、他の問題で補えるように、得意分野で地道に得点できる力を身につける努力が、合格を確実にします。

2級建築施工管理技士講座

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