新傾向問題>合格トピックス>合格発表 総評(2級)

平成26年度二級建築士試験の結果の総評

試験結果

受験者数(受験率) 合格者数 合格率
学科 24,306人(82.5%) 11,651人 47.9%
実地 20,388人(76.3%) 6,832人 33.5%

合格基準

学科試験 : 40問中正解24問(24点)以上
実地試験 : 得点が56%以上
なお、合格基準は得点が60%以上を想定していましたが平均点が想定より低かったこと等を踏まえ、 上記合格基準点としています。

近年の合格率

受験者数 合格者数 合格率
H24 学科 20,461人 11,474人 56.1%
実地 18,026人 6,154人 34.1%
H25 学科 21,097人 8,482人 40.2%
実地 19,496人 5,863人 30.1%
H26 学科 24,306人 11,651人 47.9%
実地 20,388人 6,832人 33.5%

平成26年度試験結果の総評

受験者数は学科試験・実地試験ともにここ3年間で最も多かった。学科では前年のおよそ15%、実地で5%程度増加している。
これに対して合格率は、学科試験では落ち込んだ前年度を盛り返したが、一昨年度には及んでおらず、年度により振れの大きい結果となった。実地試験でも昨年を上回ったが、一昨年には及んでいない。
受験率をみると、学科では1級建築施工管理技士試験の82.4%とほぼ同じであるものの、実地では88.1%に対して76.3%と大きく下回っている。

出題傾向と受験対策

前年に比べ高合格率の結果となった学科試験は、出題形式や出題数は例年通りで内容も基本を問うものが多かった。従来通りに適切に準備された方には合格に結び付く得点が確保できたと思われる。
今後の対策としては、類題の出題が続く中、安易な過去問の暗記にとどまらず、わずかなバリエーションや揺さぶりに惑わされぬように、基本をしっかり身につけ応用力を養うことが重要である。
実地試験では、経験記述の内容が近年の出題サイクルを踏襲するほか、他の問題も比較的予想しやすい内容であったが、合格基準が60%以上から56%に引き下げられ、依然合格率が年度で上下する状況が続いており、油断できない状況ともみられる。
出題傾向が安定している状況では、対策範囲が絞りやすい「経験記述」と「ネットワーク」で得点を固めることはクリアしておきたい。「ネットワークは苦手!」という受験生もみられるが、基本をしっかりマスターしておけばこのパターンの出題は必ず解けて確実な得点となる。施工経験記述は、出題予測や類型的な解答の用意は比較的容易と思われるが、受験者自身の経験として十分消化し、客観的に簡潔に記述することが肝要である。

2級建築施工管理技士講座

Copyright(C) 2005 一般社団法人全日本建築士会. All rights reserved.