NEWS : 2008 : 日仏景観

木造建築文化の継承と発展

 日仏景観会議・日光・田母沢

社団法人全日本建築士会では、創立50周年記念事業として、フランス大使館等のご協力を得て、日仏景観会議ー日光・田母沢ーを開催しました。

お問い合せ
  • テーマ:木造建築文化の継承と発展
  • 開催日:2008年11月15日、16日、18日
  • 主催:(社)全日本建築士会、NPO法人日仏景観会議
  • 共催:(財)日仏会館
  • 後援:フランス大使館科学技術部、国土交通省、栃木県、日光市、日本建築学会、日本建築士会連合会 他

木造建築は数少ない「持続可能な」建築方法の一つ。今回我々は重要文化財とそれを支える匠達に焦点を当て、木造伝統技術が我々の生活に持つ更に広範な意味を考える会議を開催しました。

日光東照宮のご好意で、四百年記念のための世界遺産日光東照宮本殿平成大修理の現場で人間国宝の匠達の説明を受けました。次いで、歴史的伝統技法を未来に向かって着実に伝承しているフランスの組織 Compagnous du Devoir du Tour de France の精神や諸経験の講演を行いました。また、紀伊藩江戸中屋敷を転用した、江戸から大正期までの最高水準の建築技術の集積である旧田母沢御用邸で、改修を担当した優れた匠達から説明を受けました。

東京会議では、これらの情報の再確認の上に、「普通の家」に繋がる木造伝統技法を、日本の景観の基礎として、「持続可能な」未来の世界のために継承・発展させる方法を議論しました。

当会議は日仏修好150周年記念事業としてフランス大使館のご支援の下に、また、(社)全日本建築士会50周年記念事業として、今後の継続を目指して開催されました。

会議の概要
11月15日(土)13:00-16:30日光東照宮特別参拝と修復現場での講演:(財)日光社寺文化財保存会於:日光東照宮
17:00-18:00「平成大改修について」 日光社寺文化財保存会 浅尾和年技師於:日光市晃陽館
18:30-20:00懇親会
11月16日(日)9:00-12:30講演(1):Compagnous du Devoir du Tour de France の技術伝承
講演(2):フランス木造建築遺産の再生
講演(3):フランス木造建築技術の伝承と発展
於:日光市晃陽館
13:30-16:30「旧田母沢御用邸の歴史と修復技術」 宇都宮大学講師 海老原忠夫、今井正敏於:日光旧田母沢御用邸
11月18日(火)10:00-17:00 日光旧田母沢会議の報告
講演(1):Compagnous du Devoir du Tour de France の技術伝承
講演(2):フランス木造建築遺産の再生
講演(3):フランス木造建築技術の伝承と発展
基調講演と公開討論:木造建築が「持続可能な」世界に持つ意味 早稲田大学教授 中川武
於:東京恵比寿日仏会館ホール
18:00-20:00懇親会於:レストラン「エスパス」

社団法人全日本建築士会 
TEL:03-3367-7281 E-Mail:

Copyright(C) 2005 一般社団法人全日本建築士会. All rights reserved.